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イベント情報

市民健康講座 「都市と健康」 報告

9月29日大阪市の阿倍野区民ホールにおいて、(財)大阪市環境保健協会が主催し、当協会が協力参加した市民健康講座が開かれました。
ほぼ満席となる約300名の一般市民に対し、当協会より理事長の関淳一が 「都市と健康」 のテーマで講演し、産経新聞大阪本社編集委員論説委員の坂口至徳氏との対談や質疑が行われました。主な内容は次のとおりです。

(講演)

@ WHOの歴史や組織を紹介する中で、WHO憲章における健康定義の3側面 (肉体的、精神的、社会的) のうち、
北欧での老人医療現場の体験に照らすと我が国での社会的側面への配慮が未だ充分ではないと思われるなど、WHO憲章精神に立ち返る意義は大きい。
A 昨年WHOでは 「都市化と健康」 が重点テーマとなり、神戸での国際会議など様々取組みが行われた。世界の急速な都市化の中で、都市の健康課題に関しては平均値ではなく細分化した地区毎のデータを分析して健康格差とその要因を把握し対処することが重要である。
B 保健医療の国際連携は感染症対策を中心に進められてきたが、9月国連総会で心血管疾患、がん、糖尿病、慢性呼吸器疾患などNCD非感染性疾患への対策連携が話し合われ、感染症から生活習慣病、治療から予防への潮流変化が始まっている。

(対談)

C 坂口氏より、感染症と生活習慣病の両面が課題となっているフィリピンマニラの実態が紹介される。都市化の先進経験都市として大阪市の明治以来の都市化進行と保健医療の歴史を振り返るとき、優秀な技術者たちによる先進的な取組みがなされてきたことが評価でき、科学的アプローチで分析し対策することが重要である。
(質疑)
D 歯周病と糖尿病には相互に密接な関連が認められるなど歯や口腔の健康が全身健康に大きく影響するなかで、自覚症状が出る前に歯科を訪れる意識の高揚や歯科医科の連携など 「歯と健康」 の啓発に協会としても取り組もうとしている。



平成23年9月30日
社団法人日本WHO協会事務局