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NCDsに関する国連ハイレベル会合に期待
Bulletin(WHO月報)7月号の論説より
            

国連総会が、心血管疾患、脳卒中、癌、糖尿病に代表される非感染性疾患(NCDs)に関する世界規模でのハイレベル会合を本年9月に開催することを決定したことに対して、Bulletin(WHO月報)7月号の論説では、時代を画する極めて重要なことであると位置付け、その成果に大きな期待を寄せると共に注目を呼び掛けています。
論説では、現時点でいわゆる慢性疾患をグローバルな舞台に押し上げて各国政府の活動を行い易くすることはタイミングとして極めて適切であると評価しています。そして、丁度2001年に開催された国連総会でのHIV/AIDSに関する特別委員会が、世界のAIDSに対する視点の大きな転換点となったのと同じように、9月のハイレベル会合がNCDsをめぐる議論の歴史的な出発点となることを希望すると述べています。
そのうえで、今回の会合の成否を判断するための5つの要点を具体に示しています。
第1に、会合ではNCDsの罹患率と関連の死亡率を直視し、それらがミクロ、マクロの経済に及ぼしている影響についてきっちりとした議論がなされること。
第2に、参加各国の政府はNCDsを予防、コントロールするための各国独自の戦略について議論するための政府全体としての対策本部又は特別委員会を設置すること。
第3に、NCDs対策の予算を確保する具体の方法を講じておくこと。これに関しては具体的に3つの方法が提案されています。
第4に、政府はNCDsのリスク要因となりうる食品や飲料物を製造する企業に対し、規制を強めることができる方法を確立すること。
第5に、財務、農業、貿易、物流、都市計画そして教育などの部門が組織横断的に協力し得る体制を構築すること。
また、たばこ規制への努力について、かなりの部分を割いています。その中でWHOのたばこ規制枠組条約の成果について一定の評価をする一方で、なお一層のたばこ規制を進めるには行わなければならない事が多々あり、国連事務局が今年の総会において、WHOの条約を支持する姿勢を明確にすれば、これまで進めてきたWHOの施策は更に大きく進むであろうとの期待を示しています。
そして、今回のハイレベル会合はグローバルなNCDsの広がりを食い止める重要な第一歩であろうと位置付け、その成功には参加国の前向きな意志の重要性を指摘しています。


Bulletin(WHO月報)7月号の当該論説(英文)はこちらから
http://www.who.int/bulletin/volumes/89/7/11-089292/en/index.html



平成23年7月26日
社団法人日本WHO協会事務局
理事長 関 淳一