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11月16日は世界COPD (慢性閉塞性肺疾患) デーです


11月中旬の水曜日、今年11月16日は世界COPDデーです。COPD ( Chronic Obstructive Pulmonary Disease;慢性閉塞性肺疾患 ) は、日本呼吸器学会COPDガイドライン第3版 ( 2009年 ) によると、少し難しいですが、「 タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患である。呼吸機能検査で正常に復すことのない気流閉塞を示す。気流閉塞は末梢気道病変と気腫性病変が様々な割合で複合的に作用することにより起こり、進行性である。臨床的には徐々に生じる労作時の息切れと慢性の咳、痰を特徴とする。」 と定義されています。
WHOは、世界中で6500万人が中等度ないし重度のCOPDを有しており ( 2004年 )、2005年には300万人以上がCOPDのために死亡、2030年までにはCOPDが世界の死因の第3位を占めるようになると推測しています。世界的に主要な死亡原因の1つでありながら、社会的な認知が十分とは言えないため、世界的な組織GOLD ( Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease )の主唱のもとに2002年COPDデーが定められました。COPD問題への適切な対応のために、医学会、専門医、患者団体などが協力して、COPD啓発に向けたさまざまな活動を行っていこうというのが世界COPDデーの主旨で、GOLDは、毎年11月中旬の水曜日の1日を世界COPDデーと定めています。
日本における2010年のCOPDによる死亡者数は16,293人で、死因の第9位を占めており、死亡者数は増加傾向にあります。日本では1980年ごろまでタバコ消費量の増加が続きましたが、約30年遅れでCOPDの死亡者数が増加してきたのです。
大規模な疫学調査研究NICEスタディ ( 順天堂大学医学部の福地ら、2001年 ) によると、日本人の40歳以上のCOPD有病率は8.6%で、患者数は530万人と推定されています。一方、2008年の厚生労働省患者調査によると、COPDの総患者数 ( 調査日現在において、継続的に医療を受けている者、調査日には医療施設で受療していない者も含む ) は約17万3千人でした。COPDであるのに受診していない人は500万人以上いると推定されます。すなわち、多くの人々が、COPDであることに気づいていない、または正しく診断されていないことになります。
今年の世界COPDデー-のテーマは、「息切れがしませんか?COPDかもしれません。お医者さんにスパイロ検査について相談しましょう」です。

スパイロ検査に関しては、COPD情報サイトの体験コーナーをご覧ください
治療としては禁煙が基本です。失われた肺の機能は改善しませんが、喫煙を続けるとさらに肺機能が悪化してしまうからです。
( 参考資料を得ることのできるサイト )
WHO/World World Chronic Obstructive Pulmonary Disease Day
COPD情報サイト
日本呼吸器学会
厚生労働省「今後の慢性閉塞性肺疾患(COPD)の予防・早期発見のあり方について」報告書 (平成22年12月22日)

平成23年11月10日
社団法人日本WHO協会
理事 大島 明