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WHO : 抗体カクテル療法の価格交渉と普及

WHOは新型コロナ感染症の治療指針を改訂するに伴い、「カシリビマブ」と「イムデビマブ」という薬剤を混ぜて投与する抗体カクテル療法を推奨しています。

これと並行して、WHOは自社製品の事前認証を希望するメーカーへの呼びかけを開始しました。 これにより、生産量が増加し、その結果、治療薬の入手が容易になり、普及の拡大が見込めます。 ACT-Aのパートナーは、WHOと協力して、COVID-19治療薬を推奨するための公平な供給の枠組みを構築しています。

更に、WHOはこの治療法の拡大のため、バイオシミラーの製造を可能にする技術の共有を求めています。

UNITAIDは、この併用療法が高額で入手しにくいことから、低価格化と全地域、特に低 ・ 中所得国への公平な分配を目指して、現在薬剤を製造しているロシュ製薬と交渉しています。また、WHOは、WHOが定めた配分基準に従って、ユニセフを通じて同薬剤を寄贈 ・ 配布することを同社と協議しています。

(備考 – 1) UNITAID (ユニットエイド) ; HIV/エイズ、マラリア、結核に苦しむ発展途上国の人々のために、それらの国々では現状手に入れることが困難な高品質の医薬品 ・ 診断技術の価格を下げて、広く供給が行き届くようにすることを目的として、2006年9月に発足した国際医薬品購入ファシリティー。

(備考 – 2) バイオシミラーとは生物学的に先発品と同等と見なされる、一般的に低価格の製品。

記事の詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

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