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WHO、年齢に応じた抗生物質の研究開発に関する優先順位を発表

WHOは、乳幼児や小児に特有のニーズに対応できる抗生物質の優先小児用製剤リストを初めて発表しました。

細菌感染症、特に肺炎、新生児敗血症、消化器感染症は、依然として世界の 5 歳未満の小児の感染症死亡の主要原因となっています。 多くの異なるクラスの抗生物質が存在するにもかかわらず、特に低 ・ 中所得国では、既存の医薬品や高品質の微生物検査サービスへのアクセス不足など、細菌感染症の子どもの治療には複数の課題が存在し、薬剤耐性 (AMR) は、これをさらに複雑にしています。

小児用医薬品の開発は、様々な理由により、疾患領域全体において成人用医薬品に比べ 10 年近くも遅れています。

第 69 回 世界保健総会で決議された「子どものための高品質で安全、有効かつ安価な医薬品へのイノベーションとアクセスの促進」を受けて、WHOと小児用製剤グローバルアクセラレータネットワーク (GAP-f) のパートナーはこのグローバルな約束を実現するための取り組みを強化し、子どものために年齢に応じた製剤を提供するための活動を拡大しました。

今回発表された抗生物質のPADO (Paediatric Drug Optimization) リストには、すでに小児適応がありながら最適な製剤がないレガシー抗生物質 3 剤 (アモキシシリン ・ クラブラン酸塩、アジスロマイシン、ニトロフラントイン) が優先リストとして含まれています。

WHOはまた、AMRをグローバルヘルスにおける脅威のトップ 10 に位置づけ、必須目標の設定、意識向上、サーベイランス、ガイドラインに至るまで、パートナーとともに迅速に取り組んでいます。

詳細は以下のWHOのウエブサイトをご覧ください。

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