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世界保健総会委員会で WHO パンデミック協定を承認、本会議採択への道を開く

世界保健総会 A 委員会 で、加盟国は、将来のパンデミックから世界をより安全にする歴史的なグローバル協定の採択を求める決議を承認しました。 WHO パンデミック協定は、5月20日の本会議で、総会による最終採択が検討されます。 

この決議は、世界を進歩させ、パンデミック協定の実施に備えるためのいくつかのステップを定めています。 その中には、政府間作業部会 (IGWG) を通じて、病原体アクセスと利益配分システム (PABS ; Pathogen Access and Benefit Sharing system) を確立する協定の付属文書を起草 ・ 交渉するプロセスの開始が含まれており、このプロセスの結果は、来年の世界保健総会で検討される予定です。
総会が PABS 付属文書を採択すると、パンデミック協定は、各国議会を含む各国の立法機関による署名および批准の検討が開始され、60 カ国が批准すると協定は発効します。
発行後加盟国は政府間作業部会に対して、パンデミックの予防、準備、対応のための調整金融メカニズム、およびグローバルサプライチェーン ・ ロジスティクスネットワーク (GSCL) の設立に向けた措置を開始し、パンデミックを含む国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態、およびそのような緊急事態の予防のために、支援を必要とする国々がパンデミック関連医療製品に、公平、適時、迅速、安全、かつ手頃な価格でアクセスできるよう、その障壁の除去、促進、確保に努めるよう勧奨します。

この協定によると、PABS システムに参加する製薬企業は、「パンデミック緊急事態の原因となる病原体に対する、安全で高品質かつ効果的なワクチン、治療薬、診断薬のリアルタイム生産量の 20 % を迅速に提供」することで、パンデミック関連医療製品の公平かつタイムリーな入手において重要な役割を果たすことになります。 これらの製品の各国への分配は、公衆衛生上のリスクとニーズに基づいて行われ、とりわけ開発途上国および GSCL を通じて支援を受けている国のニーズに配慮して実施されます。

詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。                 

パンデミック協定に関する Q&A はWHOのウエブサイトをご覧ください。

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