5月23日から26日 (25日は無し) の世界保健総会における主な決議等は以下の通りです。
《5月23日》
- 規制医薬品への世界的なアクセス改善を求める新しいガイドラインを発表
- 肺の健康に関する画期的な決議を採択
- 視覚障害および聴覚障害を含む感覚障害の一次予防と統合ケアに関する決議を採択
- 毎年11月17日を「世界子宮頸がん撲滅デー」と決定
- 認知症に対する公衆衛生上の対応に関するグローバル行動計画を 2025年から 2031年まで延長
- 母親と幼児の栄養改善に取り組む新たな指標に合意し、現在のグローバル目標達成期限を 2030 年まで延長
- 「2020 年から 2025 年までのデジタルヘルスに関するグローバル戦略」を 2027 年まで延長することに合意
- 「看護と助産のための世界戦略指針」を2030年まで延長
- 社会的つながりを公衆衛生の優先課題として緊急に取り組むことに合意
- ポリオ撲滅に向けた戦略の2029 年までの延長を支持し、革新的で多様な資金調達と、継続的な政治的 ・ 財政的コミットメントを要請
- 天然痘根絶に関する報告を承認
- 実験室の生物安全性の強化に向けた取り組みに関する報告を検討
《5月24日》
- 希少疾患をグローバルヘルスの優先課題と宣言する画期的な決議を採択
- 世界中で 3 億人以上が 7,000 以上の希少疾患のうちの 1 つを患っている。
- グローバルな保健財政の強化に関する新たな決議を承認
- 2025年に対外援助が 40 % 削減される可能性があり、多くの国々で医療に関する自己負担の増加や医療サービスの混乱が見られた
- 高品質の科学的エビデンスに基づく公衆衛生ガイダンスの策定と適応に関する各国の能力強化を図る決議を承認
- メジナ虫症 (ギニア虫症) との闘いの新たな決議を採択した
- 「グローバルな公衆衛生の優先課題としての皮膚疾患」に関する決議を採択した
- インドネシアの南東アジア地域から西太平洋地域への再編を採択した
《5月26日》
- 大気汚染の健康への悪影響に対する世界的な対応を強化するための新しいロードマップを承認
- 大気汚染は、主に脳卒中、虚血性心疾患、慢性閉塞性肺疾患、肺がん、肺炎などの非感染性疾患 (NCD) により、年間約 700 万人の死亡原因となっています。
- 粉ミルクとベビーフードのデジタルマーケティングに対処するため、母乳代替食品の国際マーケティング規範 (コード) の規定を拡大することに合意
- 医療 ・ 介護従事者に関する取り組みの加速を約束
- 鉛のない未来に向けた世界的な支援を喚起する決議を承認
- 2025年から2034年までの新しい伝統医療に関するグローバル戦略に合意
- 世界早産デーを WHO の公式保健キャンペーンとして発表することに合意
- 「核戦争が公衆衛生に及ぼす影響」と題する決議に合意
- 規格外および偽造医療製品によるグローバルヘルス上の脅威に関する加盟国メカニズム (MsM) の 第 14 回 会合の報告書を完成させるため、追加の時間を認める決定を承認
- 「国連非加盟のオブザーバー国の国旗は、世界保健機関 (WHO) で掲揚されるものとし、世界保健機関における加盟国の地位を構成するものではない」と決定
詳細は以下のWHOのウエブサイトをご覧ください
https://www.who.int/news/item/23-05-2025-seventy-eighth-world-health-assembly—daily-update–23-may-2025