子どもは小さな大人ではないし、乳幼児は子どもとは異なる存在です。 錠剤やカプセルを飲み込むことができず、液体の薬の味に耐えられないことも多く、発達や成長に伴って薬の代謝も異なってきます。 そのため、薬は口当たりの良いもの、点数化されたもの、砕けるもの、分散するもの、噛めるもの、食べ物に振りかけられるもの、母乳に混ぜるものなどが必要です。 一つの目的のために複数の医薬品を一緒に服用する必要がある場合、それぞれの活性剤の正しい量を投与する必要があります。 このため、固定用量配合剤は、投与が容易であることと、正しい用量を確実に服用できることの両方において、大きなメリットがあります。
しかし、現実は全く異なることが多く、特に恵まれない子どもたちやリスクの高い子どもたちは、医薬品を入手する障壁に直面しています。
WHOは、GAP-f戦略2022-203を発表し、この新たな戦略により、幅広い疾患への取り組みを強化し、すべての子どもたちが必要な医薬品が公平に行き渡るようになるというビジョンを目指しています。
(注) GAP-f : The Global Accelerator for Paediatric Formulations Strategy 第 69 回世界保健総会で、子どものための高品質で安全、有効かつ安価な医薬品の革新と普及を促進することが決議されたことを受け、科学部門Research for Health Departmentに設立されたWHOネットワーク
