WHOは、シャーガス病 (※) とそれが引き起こす苦しみにスポットライトを当て、この病気の影響を受けているすべての人が医療とサービスを公平に受けられるよう呼びかけています。
※ シャーガス病 : クルーズトリパノソーマ Trypanosoma cruziという原虫による感染症で、サシガメ(アサシンバグ ; サシガメ類の昆虫) に刺咬されることで感染する。 原虫は刺された傷や眼の周囲の組織から体内に侵入し、侵入部位 (刺された傷または眼) の周りが腫れたり、発熱がみられたりすることがある。 その後、無症状の期間が長く続いた後に、何年も経過してから重篤な合併症、特に心臓や消化器の障害が発生することがある。 シャーガス病は、ラテンアメリカ大陸の貧しい人々の間で流行していて、他の国や大陸でも発見されることが多くなってきている。 感染者の大半は無症状か極めて軽い症状であることから、しばしば「沈黙の病」とも呼ばれ、シャーガス病の感染者は世界で年間約 600 万~ 700 万人、死亡者は約 1 万人と推定されている)
2022年のテーマは、シャーガス病を撲滅するために、すべての症例を発見し報告することです。
多くの国では、発見率が低く ( 10 % 未満、頻繁に 1 % 未満) 、このことが十分な医療を受けるための大きな障壁となっています。