COVID-19パンデミックにおいて、マスクの着用、人混みの回避、感染回避距離、手の洗浄、窓の開放、ワクチン接種などの防護策を取るよう国民に呼びかけることは、各国政府や世界保健機関 (WHO) による行動喚起の中心となっています。 しかし、パンデミックから 2 年以上が経過し、人々にこれらの行動を実行させることはより複雑になっており、単に情報を提供する以上のことが必要になってきています。 人々は、重要な公衆衛生上のアドバイスを受けたとしても、必ずしもそれに従うとは限りません。 むしろ、人々は、複雑な個人的、社会的、環境的要因に影響された行動をとるのです。
2021年末、ブルネイ ･ ダルサラーム国とマレーシアの保健省は、コミュニケーションを通じてCOVID-19に関する行動に影響を与える新しくより効果的な方法を特定したいと考え、行動科学を適用するための能力を構築するために、健康のためのコミュニケーション (C4H) 専門ワークショップの開催をWHOに依頼しました。
WHOはマレーシアで、C4Hのアプローチを活用した 3 日間の仮想ワークショップを開催し、行動科学や社会科学の理論、手法を活用したコミュニケーションのための情報を提供し、特定されたターゲット集団の障壁、ニーズ、好みに基づいて、COVID-19の予防行動とワクチン摂取のための戦略に重点を置いた健康プログラムの計画 ･ 設計の初期段階に行動科学を組み込む方法についてのツールとヒントを参加者に提供しました。
ワークショップで得られたスキルは、現在、WHOが支援する両国のパイロット的な行動科学からの洞察介入を通じて実践されています。
