2021年半ば以降、世界は、複数のアウトブレイクの数、規模、同時発生、数十年間コレラの発生していない地域への拡大、驚くべき高い死亡率を特徴とする第 7 次コレラパンデミックの急拡大に直面しています。 2021年には、主にアフリカと東地中海のWHO地域で、23 カ国がコレラのアウトブレイクを報告しました。 2023年 2月 1日現在、少なくとも 18 カ国がコレラ患者を報告し続けています。
経口コレラワクチンなどの資源がグローバルに不足していることに加え、複数の病気の発生に同時に対処している公衆衛生 ・ 医療関係者が過緊張状態にあるため、複数かつ同時に発生したアウトブレイクに対応する全体的な能力が引き続き低下しているのです。
WHOは加盟国に対し、コレラの疑いのある症例を早期に発見し、適切な治療を提供し、その拡大を防ぐために、特にコミュニティレベルでコレラのサーベイランスを強化 ・ 維持するよう勧告しています。
WHOは、現在入手可能な情報に基づき、加盟国に対していかなる渡航 ・ 貿易制限も推奨していません。しかし、アウトブレイクは国境を越えた移動が多い国境地域にも影響を及ぼすため、WHOは加盟国に対し、国境を越えた広がりを迅速に評価し封じ込めることができるよう、組織のあらゆるレベルにわたる協力と定期的な情報共有を確保するよう奨励しています。