現在、結核は依然として世界最大の感染症のひとつであり、毎年 1,000 万人以上が発病し、100 万人以上が予防と治療が可能なこの病気で命を落としています。 薬剤耐性結核は抗菌薬耐性の主な原因であり、毎年 50 万人近くが薬剤耐性結核を発症しています。
国連総会ハイレベル会合では、結核の蔓延終結に向けた世界的な取り組みを前進させるため、今後 5 年間の野心的な新目標を盛り込んだ政治宣言を承認しました。 新目標には、WHOが推奨する迅速検査を結核の最初の診断方法として使用し、結核の予防とケアサービスを 90 % の人々に提供すること、すべての結核患者に社会的給付パッケージを提供すること、少なくとも1種類の新しい結核ワクチンを認可すること、2027年までに結核の実施と研究のための資金不足を埋めることなどがその目標に含まれています。
2018年から2022年にかけて、4,000 万人の結核患者のうち、治療を受けたのはわずか 3,400 万人でした。 結核の予防治療については、状況はさらに厳しく、予防治療を受けることができたのは、目標とされた 3,000 万人のうち 1,550 万人だけで、中低所得国における結核サービスに対する資金は、64 億米ドルから 58 億米ドルに減少し、必要な結核プログラムを実施する上で 50 % の資金ギャップが生じました。 結核研究のための年間資金は、2018年から2022年にかけて 9 億米ドルから 10 億米ドルとなり、これは2018年に設定された目標の半分にすぎません。 このことは、結核に罹患した人々、特に最も弱い立場にある人々にとって、さらに重い負担となっています。
