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WHO、ヨルダン川西岸地区の健康危機の深刻化を懸念

WHO は、ヨルダン川西岸を含むパレスチナ占領地で健康危機が深刻化していることを引き続き懸念しています。 同地域では、医療インフラへの攻撃や移動制限の強化により、医療へのアクセスが妨げられています。

2023年10月 7日から2024年 6月10日までの間に、126 人の子どもを含む 521 人のパレスチナ人が死亡しました。 さらに、5,200 人以上 (うち 800 人は子ども) が負傷し、すでに疲弊している保健医療施設における外傷や緊急ケアの負担が増大しています。

5月28日現在、WHOは、2023年10月 7日以降、ヨルダン川西岸地区における医療施設に対する 480 件の攻撃を記録しており、54 の保健医療施設、20 の移動診療所、319 の救急車に影響を与えました。 検問所の閉鎖、恣意的な妨害、医療従事者の拘束、治安の悪化、町やコミュニティ全体の包囲と閉鎖により、ヨルダン川西岸地区内の移動はますます制限され、保健施設へのアクセスが妨げられています。

患者がヨルダン川西岸地区以外の東エルサレムやイスラエルの保健医療施設で医療を受けるため申請した 28,292 件のうち、44 % が拒否されるか保留のままとなっており、がんや人工透析、その他の救命措置のためのアクセスのみが許可されています。 また、26,562 件の同伴者許可申請のうち 48 % が拒否されたか、保留のままです。

WHO は、ヨルダン川西岸地区における市民とヘルスケアの即時かつ積極的な保護を求めます。 国際人道法が尊重されなければなりません。

詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

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