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規格外 ・ 偽造医薬品に対するグローバルな監視 ・ モニタリングシステム活動報告書

この文書は、2017年 8月から2021年12月までの 5 年間にわたる、規格外および偽造 (SF : substandard and falsified) 医薬品に関するグローバル監視 ・ モニタリングシステム (GSMS) の報告です。

この報告書では、対象期間中に抗菌薬、腫瘍治療薬、ワクチンなど、幅広い必須医薬品を含む SF 医薬品の 877 件の事故記録が指摘され、年平均 36.3 % の増加率となっていて、抗菌薬耐性増加への潜在的な影響は軽視できません。

COVID-19 パンデミックは、医療製品へのアクセスに大きな影響を与え、医薬品サプライチェーンは混乱し、医療品に対する需要が高まり、SF 製品の蔓延を助長する環境を生み出しました。
この報告書では、パンデミック中に登場したさまざまな SF 医療品に焦点を当て、健康上の緊急事態にはより厳重な警戒と対応が必要であることを示しており、加盟国が直面する課題として、限られた技術的能力、脆弱なガバナンス、不十分な国家報告システム、不適切な国際的な情報交換などを挙げています。 この深刻な脅威に対抗するためには、が重要であることを強調しています。

SF 医療製品 (規格外 ・ 偽造医薬品) の数は今後も増加し続けると予想されるため、報告書では協調的な行動を呼びかけ、規制システムの強化、国内の法的枠組みの改善、持続可能な報告システムの構築、規制当局と法執行機関の連携の改善、一般市民の意識向上、国際協力の推進などと製薬業界、医療従事者、市民社会の間の協力を提言しています。

詳細は以下のWHOのウエブサイトをご覧ください。

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