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女性による、女性のためのより健康な世界の構築は、男女平等を実現する鍵

世界がジェンダー平等に向けた画期的な青写真である「北京宣言 ・ 行動綱領」の 30 周年を祝う中、その進歩は依然として遅々としています。

持続可能な開発目標 (SDGs) を達成するには、グローバルヘルスの変革の中心に女性を据えなければならず、女性は人生のさまざまな段階で、特有の、そして時には変化する健康ニーズを抱えています。 これには、リプロダクティブ ・ ヘルス、メンタルヘルス、非感染性疾患 (NCDs) 、高齢化、その他の重要な健康問題が含まれますが、特に低 ・ 中所得国では、制度的な障壁が依然として女性をより高い健康リスクにさらし続けています。

一般的に女性は男性よりも5年長く生きる一方で、加齢はまた重要な問題です。 高齢者は罹患率が高いことから、その期間の多くを健康を損ねた状態で過ごすことになり、単に長生きするだけでなく、生活の質全体を向上させるジェンダーに配慮したヘルスケアの必要性を強く示しています。

変化をもたらす最大のチャンスは、ヘルスケアを前進させる労働力そのものにあります。女性はグローバルヘルスおよびケア労働力の要ですが、彼女たちの貢献は往々にして正当に評価されず、過小評価されています

世界は、2030年までに 1110 万人の医療従事者が不足すると予測されています。 この労働力の 67 % を占める女性が、このギャップを埋め、ケア、イノベーション、政策転換の進歩につなげるでしょうが、経験や教育などの要因を考慮しても、彼女たちは、男性よりも 24 % も少ない収入という障害に直面しています。

真に公平で効果的な保健システムを構築するに女性は、単にケア提供者としてではなく、指導者や意思決定者として最前線に立つ必要があり、女性のリーダーシップは、ジェンダーに配慮した政策の推進から、女性の健康に関する研究への投資の確保に至るまで、システム全体の変革を推進することができます。

WHO は、これらの取り組みを支援し、意義のある持続的な影響をもたらす政策、資金調達、研究を推進していくことを改めて表明します。

詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください

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