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世界の看護の現状報告書 2025

世界保健機関 (WHO) 、国際看護師協会 (ICN) およびそれらのパートナーが発表した「State of the World’s Nursing 2025」報告書によると、世界の看護師数は 2018年の 2,790 万人から 2023年には 2,980 万人に増加するものの、地域や国によって供給に大きな格差が残っています。
このような看護職員の偏在により、世界人口の多くが基本的な医療サービスを受けられないままとなり、ユニバーサルヘルスカバレッジ (UHC) 、グローバルヘルスセキュリティ、健康関連の開発目標の達成が脅かされています。

国際看護師の日 (5月12日) に発表された新たな報告書は、グローバル、地域、国レベルでの看護人材に関する包括的で最新の分析結果を提供しています。
WHO の 194 加盟国から集約されたデータによると、看護人材不足は2020年の 620 万人から2023年に 580 万人へ減少しており、2030年までに 410 万人へさらに減少する見込みです。 しかし、全体的な進展とは裏腹に、依然として隠れた深刻な地域格差を生み出し、世界の看護師の約 78 % は、世界人口の 49 % を占める国々に集中しています。
低 ・ 中所得国は、医療制度における看護師の養成、雇用、定着という課題に直面しており、雇用を創出し維持するために国内投資を増やす必要があります。 一方、高所得国では、多くの看護師の退職に対応し、海外で訓練を受けた看護師への依存を見直し、看護師を採用している国々との二国間協定を強化する必要があります。

詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

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