9月19日、2024年、第 77 回 世界保健総会において、WHO 加盟国の総意により改正が採択され、国際保健規則 (IHR) の改正が発効しました。 今回の改正は、Covid-19パンデミックの教訓を生かし、公衆衛生緊急事態に直面した際の協力に対するグローバルなコミットメントを新たにしたことを反映したものです。
IHR は、194 の WHO 加盟国を含む 196 の締約国が、公衆衛生上のリスクに関する権利と義務について指針を示すグローバルヘルス規則です。 IHR は、感染症やその他の公衆衛生リスクは国境を問わないこと、そしてグローバルヘルスにおける協調的な行動が重要であることを認識しています。
この改正の一つは、健康リスクが国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態 (PHEIC) を超えて拡大し、パンデミックとなる危険性がある、あるいは既にパンデミックとなっており、保健システムに広範な影響を及ぼし、社会に混乱をもたらすような場合に、より強力な国際協力を呼び起こすための新しいグローバル警戒レベルである「パンデミック緊急事態」の導入です。 この改正はまた、IHR の実施を調整するための各国政府による「国内 IHR 当局」の設置を導入し、衡平性と連帯性に基づいて医薬品へのアクセスと資金調達を強化するための条項を含んでいます。
