WHO とインド政府の共催による 第 2 回 伝統医学世界サミットが 17 日開幕し、100 カ国以上から政府閣僚、科学者、先住民族の指導者、そして実践者が一堂に会します。 サミットでは、WHOの「世界伝統医学戦略 2025 – 2034」の実施推進を目的とした、主要な科学的イニシアチブと新たなコミットメントが発表される予定です。
伝統医学 (TM) とは、西洋医学に先立つ体系化されたものと非体系化されたものを含み、現代においても進化を続けながら用いられているものです。
開発途上国、中進国は当然のことながら、先進国においても、多くの経済的理由により医療に恵まれない人々にとって、TM は依然として主要な医療手段であり、地域に根ざし、手頃な価格で、生物文化に調和したものであり、さらに多くの人々にとって、より好ましい、個別化された、より自然な健康法となっています。 WHO 加盟国のほぼ 90 % (194 カ国中 170 カ国) が、国民の 40 ～ 90 % が TM を利用していると述べています。
保健システムへの課題がますます深刻化する中、世界人口のほぼ半数 (46 億人) が基本的な保健サービスにアクセスできず、さらに 4 分の 1 (20 億人以上) が医療へのアクセスに経済的困難を抱えています。 TM を保健システムに統合することは、手頃な価格で人を中心とした医療へのアクセスと選択肢を拡大し、UHC を推進し、すべての人が経済的な負担なく必要な医療を受けられるようにするために不可欠です。
TM は広く普及し、健康とウエルビーイングのための天然資源管理において重要な役割を果たしているにもかかわらず、世界の保健研究資金のうち TM に充てられているのはわずか 1 % 未満です。
このギャップを埋めることに加え、さらなる TM の知識、研究を推進するため、WHO は、TM の多様な応用に関する研究、政策、規制、テーマ別コレクションなど、160 万件を超える科学記録を収録した、この種のものとしては初となる伝統医学グローバルライブラリを立ち上げ、TM の推進を推奨しています。

記事の詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。