4月25日は世界マラリアデーです。マラリア対策が進捗し、新規患者の発生がゼロまたはゼロに近づいている国の数が増えています。WHOは、2025年までにさらに25カ国以上でマラリアの感染を阻止することを目的とすることを発表しました。
2020年末までに、24カ国において3年以上マラリア感染がなく、そのうち、11カ国はWHOからマラリア清浄国と認定されました。
撲滅への道のりは国ごとに異なりますが、すべての地域に共通する成功の要因があります。WHOグローバル ・ マラリア ・ プログラムのディレクターであるペドロ ・ アロンソ博士は、「成功の鍵は、何よりもまず、マラリア撲滅への政治的な決断にあります」と述べています。
マラリアゼロを達成したほとんどの国では、強固なプライマリーヘルスケアシステムが構築されており、国籍や法的地位に関係なく、国内に住むすべての人が経済的な困難を伴わずにマラリアの予防、診断、治療サービスを受けることができます。
また、強固なデータシステムと、地域社会の強力な関与も成功の鍵となります。マラリアを撲滅している多くの国では、遠隔地や交通不便な地域でのマラリアを発見し、治療するために、ボランティアのヘルスワーカーによる献身的なネットワークが活用されています。
WHOの新しいレポート”Zeroing in on malaria elimination” (マラリア根絶に向けて) では、これらの国における過去3年間の進捗状況と教訓をまとめています。