国連総会において、溺死の防止に向けた取り組みを強化することを約束する新たな決議が採択されました。毎年235,600人が溺死していると推定されていますが、この数字には洪水や水上輸送事故に起因する溺死は含まれていないため、過小なものと考えられます。溺死は、5歳から14歳までの子どもの死因の上位10位に入っています。
溺死の90%以上は、中低所得国の河川、湖沼、井戸、家庭用貯水槽、プールなどで発生しています。また、気候変動の影響もあり、水関連の災害は世界各地で何百万人もの人々に影響を与えています。溺死者数の半分は西太平洋地域と東南アジア地域で発生しています。しかし、人口10万人あたりの溺死率はアフリカ地域が最も高くなっています。