中低所得国では、毎年570万人から840万人が質の良くない医療が原因で死亡しており、死亡者数全体の最大15%を占めていると推定されます。これらの国におけるケアによる生産性の損失は、年間約1.4〜1.6兆ドルと推定されます。
2017年、バングラデシュ、コートジボワール、エチオピア、ガーナ、インド、マラウイ、ナイジェリア、シエラレオネ、ウガンダ、タンザニア連合共和国の10カ国は、WHO等とともに、「母子 ・ 新生児 ・ 子どもの健康のためのケアの質向上のためのネットワーク」を設立しました。
これらの国々は、5年以内に、妊産婦死亡、新生児死亡、死産を半減させ、保健施設での妊産婦、母親、赤ちゃんのケアを向上させる決断を行いました。そのために、ネットワーク参加国は、リーダーシップ、アクション、学習、説明責任の4つの戦略目標を掲げています。
5月4日に発表された新しいWHOレポート『Quality of Care Networkレポート : Evolution、Implementation and Progress 2017 – 2020』は、これらの国々の活動の進捗状況をまとめています。