多くの国でたばこ対策は進んでいますが、WHOによると、一部の国では近年発売されているニコチン ・ たばこ製品の規制に取り組んでいないことがわかりました。
2021年版の報告書では、「電子タバコ」などの電子ニコチン伝達システムに関する新しいデータが初めて掲載されています。たばこ産業や関連産業が、何千種類もの魅力的なフレーバーを使い、製品について誤解を招くような宣伝活動をして、子どもや青年向けに販売していることが多いのです。
WHOは、これらの製品を使用した子どもたちが、将来的にタバコ製品を使用する可能性が最大で3倍になることを懸念しています。
WHOは各国政府に対し、非喫煙者がこれらの製品を使い始めるのを阻止し、地域社会で喫煙が再び日常化することを防ぎ、将来の世代を守るための規制を実施するよう勧告しています。
「世界のたばこの流行に関する第 8 次WHO報告書」は、WHOたばこ規制枠組条約 (WHO FCTC) の中で、最も効果的な需要削減策を実施する各国の取り組みをまとめたものです。これらの施策は、総称して「MPOWER」と呼ばれています。