国連の掲げる持続的開発目標SDGsは 2015年から始まっています。UHCの実現は 17 の目標の一つです。
UHCサービスカバー率指数で見ると、東アジア (指数 77 ) と北アメリカ ・ ヨーロッパ (同じく 77 ) が最も高く、サハラ以南のアフリカは最も低く ( 42 ) 、次いで南アジア ( 53 ) となっています。
また、2010年には、世帯の総収入の 10 % を超える医療費の自己負担があった人が 8 億 800 万人 (世界人口の約 11.7 % ) 、25 % の基準値を超えた人が 1 億 7900 万人 (同 2. 6 %) いたと推定されます。
9 つの進捗指標の中で、最も急速な増加率を示したのは、HIVに対する抗レトロウイルス治療の普及率 (2000年の 2 % → 2016年の 53 % ) と、マラリア予防のための殺虫剤処理された蚊帳の使用率 (2000年の 1 % → 2016年の 54 % ) でした。とはいえ、UHCの実現にはまだ長い道のりがあります。
データの制約により、適切なサービスを受けている人の数を正確に測定することはできませんが、世界の人口の少なくとも半分が必須サービスを完全に受けていないことは明らかです。