WHOによると、COVID-19パンデミックにより、結核対策における長年の世界的な進展が滞り、10 年以上ぶりに結核による死亡者数が増加しました。 多くの国では、人的、財政的などの資源が結核対策からCOVID-19対策に振り分けられ、必要不可欠な医療サービスが落ち込んでいます
テドロス事務局長は、「今回の報告書は、パンデミックによる必須の医療サービスの停止が、長年にわたる結核対策の成果を崩壊させかねない、という憂慮すべきニュースであり、この予防可能で治療可能な病気に罹患している何百万人もの人々のために、診断、治療、ケアのギャップを埋めるための投資とイノベーションが緊急に必要であることを世界に警鐘するものです」と語りました。
本報告書は、各国に対し、必要不可欠な結核サービスを回復するための緊急措置および結核の研究とイノベーションへの投資を倍増させるとともに、結核の社会的、環境的、経済的な分野を含めて協力して行動することを求めています。