秋になって、いろんな大学から日本WHO協会に依頼のご連絡をいただくことが増えました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する講義、持続可能な開発目標(SDGs)に関する講義などです。COVID-19に対する対策には長期的な国際協調が欠かせないことを理解していただき、グローバルヘルスの視点からの講義を希望されています。私が対応させていただくこともありますが、理事だけでなく、「関西グローバルヘルスの集い」や「目で見るWHO編集委員会」の若いメンバーの方々にも声をかけて、できる限りご要望にお応えするようにしています。
2020年11月1日―3日に開催された「グローバルヘルス合同大会2020」においても、若い世代の方々の活躍が目立ちました。「大阪宣言2020」では「グローバルヘルス教育」として、日本WHO協会が長年にわたり大切にしてきた次世代の育成を掲げさせていただきました。
【グローバルヘルス教育】
COVID-19により、海外との往来が厳しく制限され、グローバルヘルスの教育研究の現場である中低所得国におけるフィールド活動ができなくなった。そのような状況にもかかわらず、グローバルヘルスに関心を寄せ、この分野で仕事したいという意欲にあふれる若い世代の方々がいることは誠に心強い。グローバルヘルス合同大会2020を契機に、グローバルヘルスに関するデジタル教材開発など、若い世代に向けた教育の提供に積極的に関わることは、学会の大きな社会的使命である。
今後も、日本WHO協会として若い世代に向けた教育の提供に積極的に関わっていきたいと考えています。皆様方の積極的なご協力を何とぞよろしくお願いします。
理事長 中村安秀