明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いいたします。
新型コロナウイルス感染症の世界的流行は、私たちの世界観を一変させてしまいました。
もちろん日常生活のなかでの感染の予防は重要ですが、その一方で人と人が密に触れ合うことの大切さについて改めて認識させられました。
子どもたちはお互いに触れあうなかで、かけがえのない感性が育っていきます。
視覚障がい者は、日常的に人や物に触れるなかで身近な生活環境を理解しています。
思えば、2020年4月から5月にかけての緊急事態宣言の際には、三密を強調するばかりで、ソーシャル・ディスタンスを維持するのが困難な人びとの存在を忘れ、「だれひとり取り残さない」といった視点がほとんど欠けていたことを思い出しました。
公益社団法人日本WHO協会では、2020年5月からオンライン・セミナーを開始しました。
毎月のように、世界中から講師の先生方にご登壇いただき、コロナとSDGs(持続可能な開発目標)やプライマリヘルスケアに関するすばらしい語りを世代を超えて多くの方々に視聴していただくことができました。
年末には、双方向の議論ができる「グローバル・カフェ」をオンラインで開催させていただき、少人数ながらも、楽しく有意義な語り合いを楽しむことができました。
日本WHO協会は、「最も遠くにいる人に最初に手を伸ばすべく努力する」というSDGsの精神を忘れることなく、これからもさまざまなチャレンジを行っていきたいと思います。
そして、いまも新型コロナウイルス感染症の治療、予防、リハビリテーションの現場で奮闘している保健医療関係者、介護関係者の方々に「ありがとう! ご苦労さま!!」という感謝と敬意の思いを贈りたいと思います。
ことしこそ、希望がもてる年になるように、行動をおこしていきましょう!
公益社団法人 日本WHO協会
理事長 中村安秀