日本WHO協会からのお知らせ

2022年1月

明けましておめでとうございます!
2021年は、日本WHO協会の活動は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でさまざまな制限を受けながらも、関西グローバルヘルスの集い、『目で見るWHO』の充実、ラオス小児外科プロジェクト、医療者支援ハガキプロジェクトなど、着実に広がりを見せています。
これも、皆さま方のご支援の賜物と深く感謝申しあげます。
今年もよろしくお願いいたします。

新型コロナウイルスの変異株「オミクロン」により、世界の新規感染者数が増加しています。 WHOによると、2021年12月においてCOVID-19の過去最高の新規感染者数を示しているのは、ヨーロッパ地域、アフリカ地域、そして、アメリカ合衆国でした。アジア地域では、大流行を呈したインドやインドネシアの感染者数や死者数が著明に減少している一方で、ベトナムやラオスなど2021年11月以降に感染者数が激増している国もあります。 結局、世界のどこかで感染の火種が続いているかぎり、水際対策を含めた感染症対策を継続しなければなりません。

私たちは2020年の前半から、「感染症に国境はない」ことを訴え続けてきました。 いまこそ、国際保健医療協力を積極的に行うべき時期です。 ワクチンの公平な分配はもちろんのこと、プライマリヘルスケアに基づいた検査体制の整備や適切な防護具の供給など、保健医療が脆弱な地域に対するコロナ対策に、国際社会がいままで以上に積極的に取り組むことが必要です。

「情けは人のためならず」。 目先の利益や短期的な国益に目を奪われることなく、長期的な展望を持って、積極的に国際保健医療協力を推進することが、日本の将来の健康といのちを守ることにつながる。 そういう次世代への貢献を視野に入れた息の長い国際協力を望みたいです。

2022年は、日本WHO協会としても、さまざまなチャンネルを通じて、国際的かつ科学的な議論の場に参画して発信していきたいと考えています。

本年も引き続き、日本WHO協会の活動にご支援ご協力のほど、何とぞよろしくお願いします。

公益社団法人 日本WHO協会

理事長  中村安秀

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