2022年 4月 7日の「世界保健デー2022」イベントの大成功の余波が続いています。 皆さま方からのご支援にこの場をお借りして厚く感謝申しあげます。
日本WHO協会の「世界保健デー」の歴史を繙いてみました。 1965年 4月 5日に社団法人日本WHO協会の設立が認可され、翌年の1966年 4月 6日に「世界保健デー記念中央大会」が京都新聞ホールで開催されました。 棚橋諒京都大学教授による「過大都市の問題」、武見太郎日本医師会会長による「日本人の健康」という豪華な講演会が催されました。 それ以降、1967年からは会場を二条城内の清流園に移しました。 2003年まで毎年開催され、作文コンクールなどで児童生徒を表彰することもありました。
その後、日本WHO協会はWHOの名称およびロゴ不祥事などがあり、組織と役員の一新を図り、事務所を京都から大阪に移転しました。 2010年 3月に關淳一氏 (元大阪市長) が会長に就任し、2012年には公益社団法人に移行し、日本WHO協会のコンプライアンスを確立し、公正で適切な活動を行うなかで社会貢献するという原点に立ち戻り活動してきました。
今回の「世界保健デー2022」は、日本WHO協会としては久しぶりの「世界保健デー」復活イベントとなりました。 4月 7日の「世界保健デー」を 1 日限りのお祭りイベントにするのではなく、地球規模で生きとし生けるものの環境や健康やいのちのことを知り、何が必要かを考え、そして行動につなげたい。 そういう思いで、「関西グローバルヘルスの集い (KGH) 」のオンラインセミナー第 5 弾 「わたしたちの地球、わたしたちの健康」を企画しました。
本日のご案内になって恐縮です。 7 月、8 月も魅力的なセミナーが予定されていますので、多くの方のご参加を心からお待ちしています。
2022年 6月 2日 (木) 19 : 00 – 20 : 30
「プラネタリーヘルスという新たな視座」
- 「プラネタリーヘルスに貢献する取り組みとは?」 河野茂さん (長崎大学学長)
- 「WHO憲章からプライマリヘルスケア (PHC) 、そしてプラネタリーヘルス (地球の健康) 」 中村安秀 (日本WHO協会)
2022年 7月 7日 (木) 19 : 00 – 20 : 30
「環境が健康に及ぼした大きなインパクト」
- 「アラル海が教えてくれたこと」 橋爪真弘さん (東京大学国際保健政策学 ・ 教授)
- 「水俣病から学び続けること」 坂本峰至さん (国立水俣病総合研究センター : 所長特任補佐)
2022年 8月 4日 (木) 19 : 00 – 20 : 30
「ヒトも動物も昆虫も ! 健康への取り組み」
- 「ワンヘルスへの国際的な取り組み」 釘田博文さん (OIE国際獣疫事務局アジア太平洋地域事務所 代表)
- 「農薬における昆虫類多様性の危機」 五箇公一さん (国立環境研究所)
今後もよろしくお願いします。
公益社団法人 日本WHO協会
理事長 中村安秀