日本WHO協会からのお知らせ

2023年9月 :生駒京子副理事長を悼む

生駒京子副理事長はかねてより療養中のところ2023年8月15日にご逝去されました。2009年より理事として、2018年6月より副理事長として、当協会の運営および活動にご尽力されました。

私自身、2018年6月に理事長を拝命したときから、副理事長をお願いし、困ったときにはいつも迅速、的確、簡明なアドバイスをいただきました。いままでにどれほど助けていた だいたことか、感謝の念に堪えません。

生駒さんは、技術者としてキャリアを積まれた後、専業主婦を経て一念発起して創業し、30年間にわたり株式会社プロアシストの代表取締役社長として、事業を発展させてこられました。「創造すること、それが私たちのDNA」をモットーに、2016年には「大阪サクヤヒメ表彰」の活躍賞を受賞され、2021-22年度には関西経済同友会の代表幹事を務め、関西経済界における女性活躍の推進、女性経営者の育成などに意欲的に取り組まれてきました。

2022年4月7日に開催された「世界保健デー」では、「Our Planet, Our Health (わたしたちの地球、わたしたちの健康) 」をテーマに、一緒に共同座長をさせていただきました。ご登壇いただいた山極壽一さん(総合地球環境学研究所・所長)と渡辺知保さん(長崎大学・学長特別補佐)とともに行ったパネル・ディスカッションのなつかしい映像が残されています。

https://japan-who.or.jp/about-us/world-health-day/2022-2/
(45分を過ぎたあたりから、座長の生駒さんの出演機会が多くなります)

また、『目で見るWHO』(2019年冬号)の巻頭言では、WHOの国際疾病分類にも言及し、睡眠にかかわる先駆的な事業について語っていました。
https://japan-who.or.jp/wp-content/themes/rewho/img/PDF/library/071/book7101.pdf

そして、「人生100年時代への突入に際して、技術の進化により医療の診断は変化していくことが予想されます。同時に、世界で健康に関する取り組みがどんどん広がっています」と日本WHO協会がめざすべき未来像に対してもエールを寄せていただきました。

人生100年時代にしてはあまりに早すぎる訃報に接し、大変残念な思いとともに、大きな喪失感のなかにいます。生駒さんの思いと夢を引き継ぎ、日本WHO協会として世界の健康に積極果敢に取り組んでいきたいと思います。

ここに生前のご厚誼を深く感謝しご冥福をお祈り申しあげます。

公益社団法人 日本WHO協会
理事長 中村安秀

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