日本WHO協会からのお知らせ

2024年1月 :「健康は平和の礎」、平和は健康の礎

明けましておめでとうございます!
甲辰の年の元日に発生した能登半島地震で亡くなられた方のご冥福をお祈り申しあげるとともに、被災地のすべてのみなさまに心からお見舞い申しあげます。

震度 7 という強い地震と津波、そして頻繁に生じている余震。
寒冷のなかでの避難生活は厳しく大変な状況でしょうが、一日も早い復旧と、皆様が日常の生活に戻れますよう、お祈りしております。

さて、昨年は、公益社団法人日本WHO協会の活動にご協力ご賛同いただき、誠にありがとうございました。

2024年を大きな飛躍の年にすべく、チャレンジしてまいります。
本年も何とぞよろしくお願い申しあげます!

WHOのテドロス事務局長は、2023年12月26日のメッセージにおいて、ガザに対する破壊的な攻撃により、2 万人以上 (主に女性と子ども) が死亡し、病院や医療従事者が繰り返し攻撃され、十分な救援活動が実施されていないと報告しました。 病院や学校を容赦なく攻撃する地上作戦という名の凄惨な軍事行動に戦慄を覚えます。
人道的悲劇の回避と中東が抱える課題の平和的解決のためにも、いまこそ停戦が実現すること希求します。

かつて、私自身は、パレスチナ西岸地区を訪問し、アラビア語版の母子手帳の普及に努めました。 2024年 1月 1日発行の『目で見るWHO ・ 2024年冬号』に、「パレスチナ難民にとっての命のパスポート、母子手帳」という記事が掲載されました。 国連パレスチナ難民救済事業機関 (UNRWA) の新田朝子さん、石黒朝香さんに2023年 7月に執筆していただいた原稿です。
2023年 6月に日本と UNRWA の関係構築 70 周年を記念し、母子手帳を手にしたパレスチナの親子が集い、日本のお母さん方とオンラインでつながることができました。 母子手帳をもっていることを共通点に、ガザと日本の母親が身近に感じあうことができ、お互いに頷き合ったり、笑いあったり、国際的な温かなイベントでした。

ガザに住む母親、子どもたち、そして家族や社会に、笑ったり楽しく話したりできるふつうの日常が戻ってきますように! 切に願わずにはいられません。
同時に、いまも過酷な状況のなかで、難民の人々の命と健康を守るべく献身的に仕事されている UNRWA をはじめとする支援機関や NPO / NGOの皆さんにエールを送りたいと思います。

1948年 4月 7日に発効したWHO憲章には、「世界中すべての人々が健康であることは、平和と安全を達成するための基礎」であると明言されています。
戦火のなかで多くの命が失われた第二次世界大戦直後の世界の首脳たちが到達した至言です。

「健康は平和の礎」であると同時に、平和は健康の礎でもあるのだと痛切に感じる年明けになりました。

日本WHO協会は、2024年 2月 3日 (土) – 4日 (日) のワン ・ ワールド ・ フェスティバルに参加します。 今年のセミナーのテーマは、「健康は平和の礎」にしました。 日時は 2月 3日 (土) 13 : 15 – 14 : 15。
国際ボランティア学会の協力をいただき、鋭意準備中です。

ブース展示では、安田直史理事、中村安秀をはじめ、事務局や『目で見るWHO』編集委員、「関西グローバルヘルスの集い」運営委員の皆さん方が 2 日間にわたりブースに詰めています。

今年の会場は、大阪駅至近の「梅田スカイビル」。
入場無料で、どなたでもご参加いただけます。
大阪駅近くを通り過ぎる機会があれば、ぜひお立ち寄りいただけるとうれしいです。

https://onefes.net/

公益社団法人 日本WHO協会

理事長 中村安秀

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