日本WHO協会からのお知らせ

ラオスからサバイディ ! 7「お別れと、伝統儀式 ”バーシー”」

サバイディ !

早いもので、帰国が 2月末に迫ってまいりました。

帰国にあたって、一足先に任務を終えて帰国したJICA海外協力隊の鳫野由夏隊員と一緒に、ラオスの伝統儀式であるバーシーを開いていただきました。

図 1 バーシーの様子
図 2 JICA海外協力隊の鳫野由夏隊員と

正式名称は「バーシー ・ スー ・ クワン」といって、ラオスでは結婚や出産、引っ越しや車の購入、新築祝いなど、人生の節目節目に健康や繁栄を祈る儀式として行われています。

今回はラオスでお父さん、お母さんと慕うお二人 (インタソンさんと、兼平利明さん) が鳫野由夏隊員と私の無事の帰国を祈って開いてくださいました。

着用しているシン (巻きスカート) とパービヤン (胴体に巻いているもの) は、ラオスのお父さんとお母さんからいただいたものです。

絣染めの美しい生地と、裾にはふんだんに刺繍が施されています。
ラオスのシンや布は非常に美しく、着物大好き、布大好きな私からすると大興奮ものなのですが、これについて話し出すと長くなるので今回はここまでに・・・。

図 3 ラオスのお父さん、お母さん、鳫野由夏隊員と、ラオスで知り合ったみなさんと

鳫野隊員は私がラオスにきてから活動を通して知り合いました。
まだラオスのことを何も知らなかった私に、ラオス語を教えてくださり、ラオスの文化やラオスで仕事をする上でのコツ、ラオス人の飲み会の楽しみ方 (笑) などの仕事をするにあたっての助言はもちろん、ヴィエンチャンの美味しいお店や休日の過ごし方などをたくさん教えてもらいました。

そしてラオスで活動している色々な方々と繋いでいただきました。

鳫野隊員とお父さんとお母さんと観光にでかけたり、時にはお父さんの通院に付き添ったり、一緒に夕食をとったりと、4 人で家族のように過ごさせてもらいました。

鳫野隊員とお父さん、お母さんがいなかったらヴィエンチャンでの生活はここまで充実したものにならなかったでしょう。

バーシーには今まで何度か参列者として参加させていただいたことはありましたが、まさか自分が主役となることがこの短い期間であるとは思っておらず、ほんとうに感謝の気持ちでいっぱいです。

図 4 たくさんの人に手首に糸を巻いてもらっています
図 5 私も参列者の幸せを祈って手首に糸を巻きます

バーシーでは、体内から悪いものがでていき、精霊が宿りますように、と参列者の手首に糸を巻きます。

たくさんの人に「無事日本に帰れますように」とお願いしてもらい、手首にはどっさりと糸が巻かれました。

図 6 糸を結ぶ様子

約 1 年の活動期間でたくさんの方とお会いし、たくさんの温かさに触れました。

またみなさんとどこかで会えることを祈って、帰国までの残りわずかの期間を頑張りたいと思います。

関わってくださった全ての人に感謝の気持ちを込めて、

コープチャイライライ !
(※ ラオス語で「ほんとうにありがとうございました)

ラオス小児外科プロジェクト
プロジェクトマネージャー ・ 看護師
勝井 由美

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