日本WHO協会からのお知らせ

『健康とウェルビーイングのためのセルフケア導入に関する WHO ガイドライン』日本語版を上梓しました

このたび、『健康とウェルビーイングのためのセルフケア導入に関する WHO ガイドライン』日本語版を日本 WHO 協会、日本セルフケア推進協議会、国立国際医療研究センターの協力で、上梓することができました。

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) のパンデミック渦中の2021年に、世界保健機関 (World Health Organization : WHO)が「セルフケア導入ガイドライン」の改訂版を発表しました。 私たちは、健康だけでなく「ウェルビーイング (well-being) のために」という文言が新しく付け加わっていることに、驚くとともに、我が意を得たりと感動しました。 COVID-19による外出制限や医療受診抑制を経験した後、今後の日本の保健医療システムに必要なのは、健康とウェルビーイングをめざすためのセルフケアを支援する体制づくりであると考えていたからでした。

持続可能な開発目標 (SDGs) の目標 3 (保健医療) では、「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、ウェルビーイングを促進する」と書かれています。 本翻訳が、保健医療関係者のみならず、セルフケアに関心を持つ多くの市民の方々に活用いただき、日本国内でセルフケアと健康とウェルビーイングに関する活発な議論が巻き起こり、生活者にとって有益な実践につながる契機となれば幸いです。

最後になりましたが、翻訳を許諾いただいた WHO をはじめ、関係者のみなさんに厚く御礼申しあげます。

公益社団法人 日本WHO協会 理事長
一般社団法人 日本セルフケア推進協議会 業務執行理事
中村 安秀

翻訳したガイドラインは、日本WHO協会の「啓発活動」より、ご覧いただくことができます。

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