日本WHO協会からのお知らせ

2019年2月

1月下旬に、パプアニューギニアのエンガ州という山岳地帯にいってきました。NPO法人HANDSが実施するJICA草の根技術協力プロジェクト「山岳地域の女性が元気に暮らせる村づくりプロジェクト」の短期専門家としての仕事でした。

道路は舗装されておらず、高低差の激しいつづら折りの山道が続くなかを、トヨタのランドクルーザーで山間部の村々を訪問しました。多くの地区で、高齢者、女性、子どもなど100人以上の人が私たちのチームの訪問を待っていました。集会場所まで、遠い人だと3時間の山道を歩いてきたのだといいます。驚いたことに、「日本の人びとがわざわざ辺鄙な村まで来てくれたこと」に対して多大なる賞賛の言葉をいただきました。

村でのミーティングに村人が徒歩で集まってくるというコミュニティの熱意に圧倒され、久しぶりにプライマリヘルスケアの原点に触れる思いがしました。同時に、持続可能な開発目標(SDGs)の「だれひとり取り残さない」の項目において「そして我々は、最も遅れているところに第一に手を伸ばすべく努力する 」という文言があることを思い出しました。いままであまり手が差し伸べられていなかった地域や人びとにアプローチすることの重要性を、パプアニューギニアの山岳地帯で再確認させられました。

さて、新年早々の1月9日には第1回「関西グローバルヘルスの集い」を行いました。30数名の参加者が「グローバル格差のなかの子どもの死亡」という話題提供のあと、ワークショップをおこない、活発な議論を楽しみました。原則として、隔月の第1水曜日に大阪本町で開催します。関心ある方のご参加をお待ちしています。

また、2月2日・3日のワン・ワールド・フェスティバル(大阪市)に日本WHO協会として初めてブースを出させていただきました。「羽ばたけ! 国際保健医療の世界へ!!」というタイトルでWHOインターンの皆さんの報告会も開催しました。多くの方々にお集まりいただき、本当にありがとうございました。来年もぜひバージョンアップして参加したいと思いますので、ご支援のほどよろしくお願いします。

理事長 中村安秀

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