世界保健デー2022

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世界保健デー2022 Our Planet, Our Health(私たちの地球、私たちの健康)

2022年 3月、WHOは世界保健デーのテーマを「Our Planet, Our Health (わたしたちの地球、わたしたちの健康) と発表しました。

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) は、世界の保健医療のあり方を根本から揺るがしました。 私たちは、あまりにも性急にヒトの健康だけを追い続けてきたのかもしれません。 感染症に国境はなく、今後も第 2、第 3 のCOVID-19が地球規模で大流行する可能性を考える必要があります。

79 億人の人類を対象とした保健医療に専心する視座には限界があります。 2022年の世界保健デーのテーマを契機に、家畜や野生動物、細菌やウイルス、植物といった地球上の生き物すべての健康とウェルビーイングに配慮したうえで、ヒトの健康とウェルビーイングを考える視点について考え直してみませんか? わたしたちの生活や暮らし方の根本からの大転換 (Great Transition) が必要です。

開会のあいさつ

世界保健機関 (WHO) は1948年 4月 7日に、すべての人々の健康を増進し保護するため互いに他の国々と協力する目的で設立されました。 そして、健康を定義し、健康が基本的人権の一つであることを謳ったWHO憲章が採択されました。 この 4月 7日を記念して、世界各国では「世界保健デー (World Health Day) 」イベントが開催されています。

日本WHO協会としては、1966年以降、毎年のように世界保健デー記念大会が京都で開催されてきました。 その後、日本WHO協会は事務所を京都から大阪に移転しコンプライアンスを確立し、公正で適切な活動を行うなかで社会貢献するという原点に立ち戻り活動してきました。 今回の「世界保健デー2022」は、日本WHO協会としては久しぶりの「世界保健デー」復活イベントとなりました。

当初は大阪商工会議所およびオンラインでのハイフレックス開催を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、やむなく全面オンラインにて開催しました。日本WHO協会理事 ・ 事務局関係者、関西グローバルヘルス (KGH) の集い運営委員の有志が、オンラインまたは当協会事務局から運営に携わりました。

2022年 4月 7日は、平日にもかかわらず 300 名以上の方にお申込いただき、約 170 名の方が参加しました。 関西のみならず日本全国、海外からも申込があり、医療関係者や教員、会社員、学生等、様々な職業の方に関心をお持ちいただきました。

15 名のアドバイザリー ・ グループの方々、動画募集に応募していただいた皆さま、協賛 ・ ご協力いただいた企業 ・ 団体のみなさま、そして、すばらしいご講演をいただいた山極壽一さんと渡辺知保さんに厚く御礼申しあげます。

公益社団法人 日本WHO協会
理事長 中村安秀

【協賛いただいた企業・団体の皆様】

協賛者 様

アドバイザリー・グループの皆様方からのご挨拶

WHOの活動やグローバルヘルスに深くかかわっておられる有識者の方々に、アドバイザリー ・ グループとして関わっていただきました。 動画やパワーポイントを通じて、それぞれの分野の強みを活かし、また分野の垣根を越えて、世界規模で考えていくことの大切さを感じる熱いコメントをいただきました。

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動画作品「ウィズコロナ 世界と共に」オンライン授賞式

2021年11月から2022年 1月の間に、「コロナ禍の国際協力」という課題について 5 分以内の動画を募集しました。 個人から市民団体まで多くの方から、ダンスや歌、ドラマ、アニメーションといった多種多様な動画をお送りいただきました。 選考委員会による厳正な選考の結果、優秀賞5作品、奨励賞 10 作品を選出しました。

シンポジウムにおいて上映された優秀賞 5 作品は、いずれも、あたたかさや熱い想いにあふれており、元気をもらえる作品ばかりでした。 参加者からは「制作者がどんな思いで創り上げたのかを考えると胸が熱くなりました」「短い作品ながら、ポジティブな気風が感じられ、視聴後様々な意味でモチベーションが上がった」といった感想をいただきました。
皆さんもぜひご覧ください。

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パネルティスカッション

中村安秀理事長と生駒京子副理事長 (関西経済同友会代表幹事) がファシリテーターを務め、山極壽一さん (総合地球環境学研究所、京都大学前総長) 、渡辺知保さん (長崎大学・学長特別補佐、国立環境研究所前理事長) による講演およびパネル・ディスカッションを行いました。

おふたりのすばらしいご講演を受けて、ヒトや動物を含めた文化を考える視点、個々の専門分野の寄せ集めではなく、地球全体を俯瞰する学際的なアプローチが必要だといった熱い議論で盛り上がりました。 今後のSDGsのあり方にもつながる未来志向の地球規模の議論を、ぜひご視聴ください!

◯ 座長:
・ 中村安秀さん(日本WHO協会理事長、大阪大学名誉教授)
・ 生駒京子さん(関西経済同友会代表幹事、日本WHO協会副理事長)

◯ パネリスト:
・ 山極 壽一 氏(総合地球環境学研究所 所長、京都大学前総長)
「野生動物からみたプラネタリーヘルス」
資料_野生動物から見たプラネタリーヘルス 山極壽一さん

・ 渡辺 知保 氏(長崎大学 学長特別補佐、国立環境研究所前理事長)
「プラネタリーヘルスの実現に向けた取り組み」
資料_プラネタリーヘルスの実現に向けた取り組み 渡辺知保さん

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