目次
- 世界健康デー 2025「Healthy beginnings, hopeful futures」(健やかなはじまり、希望のある未来へ)
- 開会のあいさつ
- アドバイザリー・グループの皆様方からのご挨拶
- 動画作品「My health, my right」(私の健康、私の権利) 授賞式
- パネル ・ ディスカッション
- 閉会のあいさつ
世界健康デー2025「Healthy beginnings, hopeful futures」 (健やかなはじまり、希望のある未来へ)
2025年の世界保健機関(WHO)の世界健康デーのテーマは「Healthy beginnings, hopeful future(健やかなはじまり、希望のある未来へ)」です。WHOは、予防可能な妊産婦と新生児の死亡をなくすための取り組みを強化し、女性の長期的な健康とウエルビーイングを優先させるよう、各国政府と保健医療関係者に呼びかけています。
「世界健康デー 2025」では、アドバイザリー・グループの方々からのご挨拶、動画募集の受賞者の方々の表彰と受賞作品の上映に引き続き、「健やかなはじまり、希望のある未来へ」に関する講演とパネル・ディスカッションが開催されました。国内外の妊産婦と新生児のいのちと健康に思いを馳せる貴重な時間となりました。
ぜひ、ホームページ上の録画や講演資料を参照いただけるとうれしいです。
開会のあいさつ
日本WHO協会が社団法人として設立認可された1965年の翌年、1966年 4月 6日に世界保健デー記念中央大会を京都新聞ホールで開催しました。以後、2003年まで毎年 4月には、日本WHO協会が世界保健デーの記念イベントを京都で開催していました。日本WHO協会が大阪に移転し、公益社団法人となってから最初の「世界保健デー」イベントは2022年にオンラインで開催されました。
日本WHO協会では、世界健康デー祝祭イベントとして「世界健康デー 2025」を開催します。2024年までは「世界保健デー 」という名称を使っていましたが、医療者だけでなく、市民の方にも参加いただき、みんなで「健康」について考える一日にしたいと考え、2025年から名称を「世界健康デー 」に変更しました。世界の多くの国でも、Health Day(健康の日)として、市民が健康について知識を得ることにより、意識を高め、行動を起こす機会を提供するイベントが行われています。
「世界健康デー 」に協賛いただいた団体・企業、後援いただいた機関・団体、会場に参加いただいた皆さま、オンラインで視聴いただいた皆さま、多くの方々の厚いご支援とご協力に厚く御礼申しあげます。今後も、日本WHO協会はWHO憲章の理念を普及し、国内外の人々の健康の向上に貢献するための活動に邁進していきたいと思います。
公益社団法人 日本WHO協会
理事長 中村安秀
【協賛いただいた企業・団体の皆様】
【後援いただいた組織 ・ 団体の皆様】
アドバイザリー・グループの皆様方からのご挨拶
WHOで活躍された経験を持ち、いまもグローバルヘルスに深くかかわっておられる有識者の方々に、アドバイザリー・グループとして関わっていただきました。さまざまな立場から、「世界健康デー 2025」のテーマに即した熱いコメントをいただきました。
動画作品「My health, my right」 (私の健康、私の権利) 授賞式
2024年の世界健康デーのテーマは「My health, my right(私の健康、私の権利) 」。映像で表現するには難しいテーマではないかと危惧していましたが、多くのすばらしい作品の応募をいただきました。そのなかから選ばれた優秀賞3作品を、「世界健康デー 2025」当日に上映しました。
参加者からは、難しいテーマを上手に表現していた、興味深い切り口、わかりやすいメッセージ、若者のパワーを感じたといった感想が聞かれ、未来を担う子どもが興味を持てる内容であることも高く評価されていました。
ぜひ、ご覧いただけるとうれしいです。
パネル ・ ディスカッション「Healthy beginnings, hopeful futures」(健やかなはじまり、希望のある未来へ)
WHO世界健康デーのテーマである「Healthy beginnings, hopeful futures」(健やかなはじまり、希望のある未来へ)を掲げ、パネル・ディスカッションでは、中村安秀理事長がファシリテーターを務め、パネリストとして山本尚子さん(国際医療福祉大学副学長)、和田和子さん(大阪母子医療センター副院長)にご登壇いただきました。
最初に、中村から世界健康デーに関する課題について概説し、山本さんにはWHOの役割と持続可能な開発目標(SDGs)についてお話しいただき。和田さんには世界一の高い水準を維持する日本国内の課題についてもお話しいただきました。会場からの質疑応答のあと、「世界健康デー」や「希望のある未来」に向けた貴重なメッセージをいただきました。
発表資料のPDFを掲載いたします。
○ 発表 1 : 中村安秀さん (日本WHO協会理事長、大阪大学名誉教授) (発表資料のPDF)
○ 発表 2 : 山本尚子さん (日本WHO協会理事、国際医療福祉大学副学長) (発表資料のPDF)
○ 発表 3 : 和田和子さん (大阪母子医療センター副院長、日本小児科学会監事) (発表資料のPDF)
閉会のあいさつ
安田 直史さん (公益社団法人日本WHO協会理事)
「Healthy beginnings, hopeful futures」が世界共通のテーマであることが強調されました。母と子の生存をめぐる状況は、紛争や経済状況など、国によって大きく異なります。同時に、毎年生まれる 1 億人以上の子どもたちが成長発達する環境について、貧困、栄養、虐待、病気や障害のある子どもの「希望のある未来」をどのように提供するのか、足元の日本においても大きな課題です。保健医療関係者だけで解決できる問題ではないので、「世界健康デー」に因んで、いろんな立場の人びとに関心を持っていただけるよう、今後も取り組んでいきたいという熱いメッセージをいただきました。