喘息

キーファクト(主要な事実)

  • 喘息は、子どもから大人までが罹患する主要な非感染性疾患 (NCD) であり、子どもの慢性疾患の中で最も多く見られる疾患です。
  • 肺の中の細い気道が炎症を起こして狭くなると、喘息の症状が現れます。これは咳、喘鳴 (ぜんめい) 、息切れ、胸部圧迫感などが複合した症状です。
  • 2019年には推定 2 億 6,200 万人が喘息に罹患し [1] 、455,000 人が死亡したとみられます。
  • 喘息の症状は吸入薬でコントロールでき、喘息があっても患者は正常で活動的な生活を送ることが可能となります。
  • 喘息の誘因を避けることも、喘息症状の軽減に役立ちます。
  • 喘息による死亡の大部分は、低 ・ 低中所得国で発生しており、診断不足や治療不足が課題となっています。
  • WHO は、非感染性疾患の世界的な負担を軽減し、ユニバーサル ・ ヘルス ・ カバレッジを進展させるために、喘息の診断、治療、モニタリングの改善に取り組んでいます。

[1] Global burden of 369 diseases and injuries in 204 countries and territories, 1990–2019: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2019.

https://www.thelancet.com/gbd/summaries

Lancet. 2020;396(10258):1204-22

ⓒWorld Health Organization

文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。

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