子宮内膜症

重要事項

  • 子宮内膜症は、子宮内膜に似た組織が子宮外で増殖し、痛みや不妊を引き起こす病気です(1)。
  • 子宮内膜症は、世界の生殖可能年齢の女性および女子のおよそ10%(1億9000万人)が罹患しています(2)。
  • 子宮内膜症は性交、排便、排尿時に生活に支障をきたす激しい疼痛、あるいは慢性骨盤痛、腹部膨満、吐き気、疲労、ときに抑うつ、不安、および不妊症を伴う慢性疾患です。
  • 子宮内膜症の症状が多彩で幅広いために、医療従事者が容易に診断できず、罹っている人の多くがそれと気づきにくいのです。このために、発症から診断までの時間が長くなり、遅れることがあります(3)。
  • 現在でも子宮内膜症の根治療法は分かっておらず、通常は症状のコントロールを目的とした治療が行われています(4)。
  • 子宮内膜症の早期診断と効果的な治療を受けることが重要ですが、低・中所得国を含む多くの状況ではその機会は限られています。
  • 本疾患の効果的な予防、早期診断、管理の改善を図るために、世界中でより多くの研究と啓発が必要とされています(2,5)。

(1) World Health Organization (WHO). International Classification of Diseases, 11th Revision (ICD-11) Geneva: WHO 2018.

(2) Zondervan KT, Becker CM, Missmer SA. Endometriosis. N Engl J Med 2020; 382:1244-56.

(3) Agarwal SK, Chapron C, Giudice LC, et al. Clinical diagnosis of endometriosis: a call to action. Am J Obstet Gynecol 2019(4):354-64.

(4) Johnson NP, Hummelshoj L, World Endometriosis Society Montpellier Consortium. Consensus on current management of endometriosis. Hum Reprod 2013;28(6):1552-68.

(5) Horne AW, Saunders PTK, Abokhrais IM, et al. Top ten endometriosis research priorities in the UK and Ireland. Lancet 2017; 389:2191-92.

ⓒWorld Health Organization

文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。

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