緩和ケア

キーファクト(主要な事実)

  • 緩和ケアは、身体的、心理的、社会的、または霊的な側面を含めて、生命を脅かす疾患がもたらす困難を抱える患者とその家族の生活の質を改善します。そして介護者のQOLも改善します。
  • 年間、4000万人が緩和ケアを必要としていると推定されていますが、その78%が低・中所得国に住んでいます。
  • 世界中で、緩和ケアを必要とする人のうち、そのケアを受けているのはわずか約14%です。
  • モルヒネをはじめとして必要な緩和ケア用の薬剤を必要以上に制限する規制は、適切な緩和ケアの普及を妨げています。
  • 普及を改善するためには、医療専門家に対する緩和ケアに関する適切な国の政策、プログラム、資源、および研修が緊急に必要です。
  • 人口の高齢化、非伝染病や一部の伝染病の増大などにより、緩和ケアの世界的ニーズは今後も高まりつつあります。
  • 緩和ケアを早期に行うことで、不必要な入院や保健サービスの利用を減らすことができます。
  • 医師、看護士、サポートワーカー、パラメディカルスタッフ、薬剤師、理学療法士、そしてボランティアなど、それぞれの立場で重要な役割を果たす専門家が、患者とその家族を支援する緩和ケアサービスに必要です。
ⓒWorld Health Organization

文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。

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