難民と移民の健康
キーファクト(主要な事実)
- 世界では10億人以上が移動しており、世界人口の約7人に1人が移動していることになります。
- このうち、2億8100万人が国際移民(1)、8400万人が強制移住者(4800万人が国内避難民、2660万人が難民、440万人が亡命希望者)です。強制移住者のうち、3,500万人が子どもで、100万人が生まれながらにして難民となっています(2)。
- 貧困、治安の悪さ、基本的なサービスを受けられないこと、紛争、環境悪化、災害などにより、移動する人の数は増加すると予想されています。
- 移住は個人の健康状態を向上させることも低下させることもあります。難民や移民は、言語や文化の違い、制度的差別、医療サービスの利用制限などの障壁のために、通過国や目的地の国でより悪い健康状態に直面することがよくあります。
- 社会的、政治的、経済的排除は、貧困、ホームレス、搾取をもたらし、非感染性疾患の高いリスクを生み出す可能性があります。
- COVID-19のパンデミックは、難民や移民、特に不規則な状況にある人々を含む特定の集団における既存の不平等を悪化させたと考えられます。
ⓒWorld Health Organization
文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。