RSウイルス
キーファクト(主要な事実)
- RS ウイルス (Respiratory syncytial virus : RSV) は、世界的に小児の急性下気道感染症の最も一般的な原因のひとつであり、また高齢者の重度の呼吸器疾患にも大きな負担をもたらしています。
- 毎年、RS ウイルス感染症により 5 歳未満の小児 360 万人以上が入院し、約 10 万人が死亡しています。 小児の RS ウイルス感染症による死亡のほとんど (97 %) は、支持療法へのアクセスが限られている低所得国および中所得国で発生しています。
- 幼児の RS ウイルス感染症の予防には、出生直後の乳児に投与される長時間作用型モノクローナル抗体と、妊婦および妊娠後期の人に投与される母体用ワクチンの 2 種類の認可された予防接種製品があります。
- 高齢者および肺疾患や心臓病など特定の基礎疾患を持つ成人の重度の RS ウイルス感染症を予防するために、3 種類のワクチンが認可されています。
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文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。