節足動物媒介性疾患

重要事項

  • ベクター媒介性疾患(生物媒介に疾病)は全感染症の17%以上を占め、年間70万人以上が死亡しています。これらは寄生虫、細菌またはウイルスのどれかによって引き起こされます。
  • マラリアは、Anopheline蚊(ハマダラ蚊)が媒介する寄生虫感染症です。世界では推定2億1,900万人が発症し、毎年40万人以上が死亡しています。死亡のほとんどは5歳未満の小児が占めています。
  • デング熱は、Aedes蚊(ネッタイシマ蚊)が媒介するウイルス感染症で最も流行しているものです。129カ国を超える39億人以上がデング熱に罹患する危険性にさらされ、毎年9600万人の症候性症例と40000人が死亡していると推定されています。
  • ベクターによって伝播される他のウイルス性疾患には、チクングニア熱、ジカウイルス熱、黄熱病、西ナイル熱、日本脳炎(すべて蚊が媒介)、ダニ媒介性脳炎(ダニが媒介)があります。
  • シャーガス病(サシガメが媒介します)、リーシュマニア症(サシバエ)、住血吸虫症(巻貝)などの他のベクター媒介性疾患は、世界中で何億人もの人々を危険にさらしています。

本件ファクトシートについては厚生労働省検疫所ホームページでも全文の日本語訳が公開されていますので、ご参照下さい(改定前)。

厚生労働省検疫所ホームページ :節足動物媒介感染症について (ファクトシート)

ⓒWorld Health Organization

文章は、日本WHO協会がWHOのメディアセンターより発信されているファクトシートのキーファクト部分について、2014年3月にWHO本部より付与された翻訳権に基づき作成したものです。ファクトシートには、訳出部分以外にも当該案件に関する基本的情報や詳細情報へのリンク先などが示されていますし、また最新事情に合わせて頻繁に見直しが行われますので、更新日時の確認を含めWHOホームページでの原文をご確認ください。

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