この行動計画は2020年のWHO西太平洋地域委員会で承認されたものです。
世界では7億人以上が65歳以上の高齢者です。そのうち2億4,000万人以上が西太平洋地域に住んでおり、その数は2050年までに倍増すると予想されています。西太平洋地域では、平均寿命の向上と出生率の低下により、高齢化のペースが加速しています。
社会の高齢化は、健康、社会、経済に大きな影響を与えており、これらの変化に適応するためには、保健部門を越えた社会全体の変革が必要です。個人と社会のレベルで高齢化や高齢者に対する否定的な態度を緩和することが必要ですが、これには時間がかかります。
この地域行動計画は、加盟国が地域の高齢者の健康と福祉を向上させ、高齢者が生き生きとして社会に貢献できるよう支援することを目的とし、5つの目標を掲げています。
1)人口高齢化の影響を理解し、高齢化に伴う健康を促進するために社会全体を変革する
2)必要な健康・保健サービスとそれ以外のサービスを組み合わせることで、一人一人の生涯にわたる健康ニーズに対応できるよう、医療システムを変革する
3)一人一人のニーズに合わせた地域密着型の高齢者総合ケアを提供する
4)健康的に歳を重ねることができるよう、技術的・社会的イノベーションを促進する
5)プログラム、サービス、および政策に情報を提供するためのモニタリングおよびモニタリングシステムと高齢者に関する調査研究を強化する