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アジア太平洋地域でのHIV検査の拡大を

世界では、新規HIV感染者の3分の2以上が、男性と性交渉を持つ男性、性転換者、性風俗産業従事者、薬物注射をする人、刑務所などの閉鎖環境にいる人などが鍵となる人口集団であると報告されています。

アジア太平洋地域では、新規HIV感染者のほぼ全員が、その集団メンバーとそのパートナーの間で報告されています。その一方で、アジア太平洋地域ではHIVの診断に大きなギャップがあり、世界全体では81%のHIV感染者が自分のHIVの状態を認識しているのに対し、アジア太平洋地域では75%しか認識していないと推定されています。

HIV診断のギャップを減らすために、WHOは、施設での検査、地域共同社会での検査、HIV自己検査(HIVST)、パートナーサービス、そして鍵となる集団向けにはソーシャルネットワークを利用したHIV検査など、HIV検査アプローチを戦略的に実施することを推奨しています。

しかし、これらの革新的なアプローチと介入は、アジア太平洋地域ではまだ実施されておらず、拡大されていません。

WHOと国連合同エイズ計画(UNAIDS)などのパートナーは、2020年12月にアジア・太平洋地域を対象とした会議を開催し、この地域で今後優先されるべき以下の新たなテーマを共有しました。

・各国の政策策定の促進

・HIVSTの実施と迅速なスケールアップ

・HIVST製品の登録と規制に関する課題の解決

・COVID-19の状況に合わせたサービス提供モデルの変更

・継続的な資金提供

・統合的なサービス提供方法の拡大

・地域社会の関与とリーダーシップ

記事の詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください

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