4月24 – 30日は世界予防接種週間です。WHO、ユニセフ、Gavi (ワクチン ・ アライアンス) は、予防接種サービスがCOVID-19による混乱から回復しつつある一方で、何百万人もの子どもたちが依然として致死率の高い病気にさらされていることを警告し、予防接種の普及と接種率の向上に向けた世界的な取り組みが緊急に必要であることを強調しました。
WHOによると、2020年の状況と比較して改善されてはいるが、回答国の3分の1以上 (37％) が、定期的な予防接種サービスに混乱が生じていると報告しています。
現在、50カ国で60の救命作戦が延期されており、約2億2,800万人 (そのほとんどが子どもたち) が、はしか、黄熱病、ポリオなどのリスクにさらされています。影響を受けている50カ国のうち半数以上がアフリカ諸国であり、重要な予防接種サービスの利用に長期にわたる不公平が生じていることが明らかになりました。
最も影響を受けているのは、最も感染力の強い病気の一つで、予防接種を受けていない人がいると大規模な流行を引き起こす麻疹 (はしか) の予防接種です。延期された作戦のうち23件がはしかの作戦で、推定1億4,000万人が影響を受けています。現在、多くの作戦が1年以上延期されています。
WHO ･ ユニセフ ･ Gavi及びパートナーは本日、「予防接種アジェンダ2030」 (IA2030) を発表しました。これは、強固な予防接種システムを通じて、ワクチンによる救命効果を最大限に高めるための野心的な新しい世界戦略です。
この計画が完全に実施されれば、WHOは推定5,000万人の死亡を回避することができるとしています。
2030年までに達成すべき目標は以下の通りです。
- 小児期および青年期に接種する必須ワクチンの接種率を90％にする。
- ワクチンを全く受けられない子どもの数を減少させる
- COVID-19、ロタウイルス、ヒトパピローマウイルス（HPV）などの新しいワクチンや、十分に浸透していないワクチンの導入を、国または地域単位で500件完了させる。
