ユニセフ/WHO/世界銀行は、世界の子どもの発育阻害、過体重、低体重、消耗症、重度消耗症の推定値を毎年発表しています。
2021年版の調査結果には、世界と地域の傾向が含まれており、今回初めて加盟国レベルの推計値も提示されました。発育阻害と過体重をモデルによる推計の方法論も示されています。また、2030年目標に向けた各国の進捗評価を地域別にまとめています。
2020年、世界では、5歳未満の子どものうち、発育不良の子どもが1億4920万人、衰弱した状態の子どもが4540万人、太りすぎの子どもが3890万人となっています。発育不良の子どもの数は、アフリカを除くすべての地域で減少しています。消耗症に苦しむ子どもの半数以上は南アジアに住んでおり、アジア全体で重度の消耗症に苦しむ子どもの4分の3以上が住んでいます。
目標について、国レベルでは発育阻害に向け、最も大きな進展が見られ、約3分の2の国で少なくとも何らかの進展が見られました。一方、体重過多については、約半数の国で進展がないか、悪化しています。