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小児HIVに対するドルテグラビル療法の優位性を確認

WHOは、本日開催された国際小児HIVワークショップで発表された、小児を適応とするドルテグラビル (DTG) を基本とした化学療法が優れているとした知見を評価しました。

ODYSSEY試験から得られた新しい知見は、DTGを用いた療法が小児のウイルス抑制を大幅に改善できることを裏付けるものです。 生後 4 週間以上で体重が 3 kg 以上のすべての乳幼児に対して、第一選択として、DTGを含むHIV治療が望まれます。

HIVに感染した子どもたちは、世界のAIDS対策から取り残されています。 2020年には、 170 万人のHIV感染者のうち、抗レトロウイルス療法を受けているのは成人感染者では 74 % となっていますが、子供の場合、重点対象国では、2020年にウイルス抑制を達成しているのは、40 % (抗レトロウイルス療法を受けている子どもの 74 % ) にとどまっています。

試験では、年齢中央値が 1.4 歳の小児において、96週までに治療が失敗したのは、DTG群では 28 % 、SOC群では48 % と推定されました。 一次治療または二次治療を開始した幼児において、96 週までの治療失敗率で判断すると、DTGを用いたARTはSOC (主にプロテアーゼ阻害剤を用いたART) よりも優れていました。

記事の詳細はWHOのウエブサイトをご覧ください。

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