3月4日は世界肥満デーです。
世界で 10 億人以上の人が肥満であり、その内訳は成人 6 億 5000 万人、青年 3 億 4000 万人、子ども 3900 万人となっています。 この数は今も増え続けています。 WHOは、2025年までに大人も子どもも含めて約 1 億 6700 万人が、体重過多または肥満のために健康でなくなると推定しています。
肥満は、全身に影響を与える病気です。 心臓、肝臓、腎臓、関節、生殖器系に影響を及ぼします。 2 型糖尿病、心血管疾患、高血圧、脳卒中などの様々な非感染性疾患 (NCD) 、様々な種類のがん、さらに精神衛生上の問題にもつながるのです。 また、肥満の人はCOVID-19で入院する確率が 3 倍高くなります。
肥満予防の鍵は、早期の対策、理想的には赤ちゃんを妊娠する前から対策することです。 妊娠中に十分な栄養を摂取し、生後 6 カ月までは母乳で育て、2 歳以降も母乳育児を続けることが、すべての乳幼児にとって最良の方法なのです。
注)母乳育児の促進に関する記事
https://japan-who.or.jp/news-releases/2111-23/
2022年の世界肥満デーに際して、WHOは各国に対して、この予測も予防も可能な健康危機に向かう流れを逆転させるために、行動を起こすよう呼びかけています。