2015年の世界保健総会において、薬剤耐性 (AMR) に関する世界行動計画が承認され、各国にAMRに関する国別行動計画の策定と実施を呼びかけました。 ほとんどの国にとって、最大の課題は国家行動計画の策定そのものではなく、むしろ、データに基づく活動の優先順位付け、体系的な進捗のモニタリング、実現性に裏付けられた計画を実施することにあります。
本書の目的は、AMRに関する国としての行動計画を実施するにあたって、実践的、段階的なやり方を示し、活動の優先順位付け、費用、実施、モニタリング、評価のために、WHOが持つツールと参照し、進捗を図ることにあります。 本書の対象読者は、AMRに取り組む国や自治体の関係者です。