2020年2月、WHO ・ ユニセフ ・ ランセット委員会は、子どもの健康とウエルビーイングに関する報告書を発表し、1989年に採択された国際的な法的枠組みである国連子どもの権利条約 (CRC : The right of the child) に謳われた子どもの基本権への新たな取り組みを呼びかけました。
この報告書では、世界、地域、そして各国の政府に開発アジェンダの中心に子どもたちを据え、しっかりとした監視、見直し、行動のサイクルを通じ子どもの権利を実現する責任を負わせることによって、子どもたちのより良い未来を築くための提言も行っています。 このサイクルは、CRCの 4 つの側面 (健康であること、 保護されていること、教育を受けること、公平に扱われ意見を聞くこと) における各国の実績を示す説明責任のメカニズムが利用できるかどうかにかかっています。
このことから、各国が子どもの健康とウエルビーイングに関する進捗状況を定期的に監視し、優先的に取り組むべき分野や資源配分について、証拠に基づく決定を行うことができるような、使いやすい「ダッシュボード」という新たな説明責任の仕組みが必要となり、WHO、ユニセフ、CAP2030が開発したダッシュボードにより、政策立案者、政府、組織は、子どもの健康とウエルビーイングに関する指標の一部を地域、年齢層、所得別に簡単に監視 ・ 比較することができようになりました。