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WHO、ユニセフ : 世界の医療施設の半数が基本的な衛生サービスを欠いている

WHOとユニセフによる共同モニタリング計画 (JMP : Joint Monitoring Programme) の最新報告によると、世界の医療施設の半数が、患者がケアを受ける場所や施設内のトイレで水や石鹸、アルコールベースの手指消毒などの基本的な衛生サービスを行っていないことが明らかになりました。

このような施設を利用する人は約 38 億 5000 万人で、感染のリスクが高く、その中には衛生サービスが全くない施設でケアを受けている人も 6 億 8800 万人います。 68 % の医療施設ではポイントオブケアに衛生設備があり、65 % ではトイレに水と石鹸を備えた手洗い設備があるものの、両方を備えているのは 51 % のみで、したがって基本的衛生サービスの基準を満たしていることになります。 さらに、世界の医療施設の 11 分の 1 ( 9 % ) は、どちらも備えていません。

最新レポート「医療施設におけるWASHの進捗 2000 – 2021年 : WASHと感染予防 ・ 管理の特別な焦点」では、汚染された手指や環境が、医療施設における病原体の伝播や抗菌薬耐性の拡大に大きな役割を担っていることを指摘しています。

水と石鹸を使った手洗いや環境浄化へのアクセスを向上させるための介入は、感染予防・制御プログラムの基礎となり、特に安全な出産など、質の高いケアを提供するために極めて重要です。

記事の詳細はWHOのサイトをご覧ください。

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